夢が具体的に定まった2002年の冬、帰国便で降り立った関空のゲートを出た時に、やる気と不安の入り混じった武者震いのような感覚を今でも覚えています。

右も左も分からぬ未経験者のまま大阪で商売を続けられるほど甘い世界でないことは、26歳の私にも分かっていたので、帰国してからとにかくがむしゃらにあらゆる種類の接客経験を積みました。

飲食店だけでなく、コンビニスタッフ・キャンペンガール・アパレル店員等々…

ただ接客スキルだけでなく、スタッフ間の調整やバックヤードの管理や受発注などの事務作業etc 学ぶことは無数にあります。例え単発で入ったアルバイトであっても、瞬時にそのお店のシステムやまわし方を見抜いて吸収する力は、現在の飲食コンサルタントの仕事にも繋がる私の武器ともなりました。

コンビニでは4か月ほどアルバイトをしました。勝手なイメージで楽そうと思っていましたが、結構やることが多く一日入るとクタクタでした。発注も任せてもらっていたので、

よく売れる商品や季節の商品の発注数や在庫数、売りたい商品をどこに置くか、駅に近いか近くないかで商品が変わってくるなど、働いている時はわかりませんでしたが、お店してからとても役に立ちました。

もちろんそれまでも学生の頃色々アルバイトしてきましたが、お店する直前のアルバイトはまだ経営者になるには若かったですし、経験も少なかったので、とても良い経験になりました。