誰もがこんなにも長引くと思っていなかったコロナ禍。

救済措置も乏しいまま休業や時短営業など苦境に立たされている飲食店も多いでしょう。

私も経営者でしたから、嘆きたくなる気持ち、よく分かります。

でも、ウイルスの感染拡大も行政の施策も、個人が嘆いた所で変わるものではありません。

 

例えば、あなたが大切な約束に遅刻しかけているとします。

急いで電車に飛び乗って「まだ着かない」「速く速く!」と何度も時計を見ながらイライラ。

さぁ、あなたが車内で焦ったおかげで電車はいつもより早く目的の駅に着いたのでしょうか?

もちろん、そんな訳はありませんね。

あなたの都合など構わず、電車は決められた時刻表通りに動きます。

ならば、あなたは嘆くのをやめて自分で変えられることをするしかないのです。

この場合なら、

・遅れる連絡を入れる

・最寄り駅の何番出口が最短距離なのか調べる

・駅から目的地までの地図を頭に入れる

そうやって移動時間を有効に使い、遅刻という悪状況のダメージを最小限に留める工夫をします。

起きた事実は変えられませんが、5分の遅刻と30分の遅刻では、相手の心象が大違いですよね。

 

今のコロナ禍の飲食店も同じではないでしょうか。

嘆いても変わらないのなら、お客様がいない今だからこそできることをやるのです。

・改装や補修に着手する

・普段できない箇所の清掃

・スタッフのスキルアップ

・新しいメニュー開発

・テイクアウトメニュー作り

SNSの充実

ざっと並べただけでもこれだけのことができます。

 

オーナーや店長が暗い顔をしていたらスタッフにも伝染しますし、暗い雰囲気のお店にお客様は寄り付きません。

苦しい時ですがもう悩むのはやめて、限られた状況の中でも“今だからこそ”と前向きに動くときっと道は開けます。

コロナ禍でも来てくれる大切なお客様、新規の方は常連に、常連の方は末永く通ってくださるよう、笑顔でお迎えしましょう。