世界的なコロナ禍で開催も危ぶまれた東京オリンピック。

いよいよ始まりますが…東京は4度目の緊急事態宣言。13県の競技会場は完全無観客での開催。 本来であれば世界中から人が集まり、日本中がお祭りモード真っ只中!のはずが、問題が山積し、いまいち盛り上がりに欠けますね。

五輪関連イベントも軒並み中止になり、訪日客もいるとは言えど、インバウンド消費やオリンピック消費はあまり期待できないでしょう。首都圏はともかく、地方は皆無に等しいのではないでしょうか。

 

時短営業や酒類提供禁止などの要請を受け、依然経営的に厳しい状況が続く飲食店を想うと胸が痛くなる現況です。しかし、以前「コロナ禍だから出来る事」という投稿でも書きましたが、どうしようもできないことを嘆いても仕方ありません。この機会に今からできることを始めてみませんか?

 

 1.テイクアウトやデリバリーのメニューの充実

外出自粛や店舗が時短営業な分、自宅でTV観戦される方がたくさんいます。いつものメニューだけでなく、家でもオリンピック気分を盛り上げるようなスペシャルなメニューで他店と差別化を図るのはどうでしょうか。“片手で食べられる” “TVやスマホ画面から目を離さずに食べやすい”そんなスポーツ観戦で好まれやすいフードの特徴を踏まえたメニュー開発もいいですね。

 

 2.外国語メニューの充実(写真もあれば更にgood!

少し先を見越した話にはなりますが、ワクチン接種が行き渡れば今後また訪日客は増えていきます。2025年には大阪で万博が開催予定。来場者だけでなく、150の国、25の国際機関の公式参加を目指しているそうなので、海外からの関係者もたくさん来阪されるでしょう。彼らは、初めての土地で、見慣れぬ言語や生活習慣の違いに悩まされながら、日々激務に追われることになります。そんな中、英気を養う食事時くらい母国語のメニューがあれば、ほっと落ち着けますよね。

 

些細なことですが、そういったホスピタリティはとても大切なこと。滞在期間中ずっと通ってくださるお客様も増えるでしょう。観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、訪日前の情報源として、個人のブログ・知人や友人の口コミ・SNSが上位に上がっており、口コミを最重要視していることが分かります。つまり短い期間でもお店のファンを増やすと、WEB上の口コミが拡散して、次々と外国人観光客が訪れるお店になるということもあり得るのです。

 

 3.Wi-Fiの導入

だいぶ改善してきた日本のフリーWi-Fi事情ですが、個人営業の飲食店では海外に比べると未だに普及率が低い印象を受けます。逆に言えば、他店と差別化を図るポイントにもなりますよね。コロナ禍で働き方のスタイルがガラッと変わった方も多くいらっしゃいます。終息後のリモートワーク中心の世界を想定したスタートアップも続々と生まれており、オリンピック需要に関わらず今後もWi-Fi環境を整えることは必須の要件になってくるでしょう。

 

 4.キャッシュレス決済

主に、定番の“クレジットカード”、交通系・流通系ICカードなどと紐付ける“タッチ型決済”、“QRコード決済”ですね。現金を持ち歩く習慣のない海外の観光客を悩ませてきた日本の現金主義。しかし今や日本でもキャッシュレスでしか支払えないお店もあるくらい時代が変わりつつあります。特にQRコード決済の利用は、全年齢層で過去最高を更新し続け、今春時点で54%。1030代では利用率がクレジットカードに次いで2位になっています。

 

いよいよGoogleが日本のスマホ決済市場に本格参入を発表し、競争の激化は必至。今まで手数料などに尻込みして導入を見合わせていたお店側ももう一度見直してみましょう。「PayPayが使えるからあそこのお店にしよう」そんな会話も当たり前に…今やキャッシュレス決済の有無は、お店選びのポイントの一つにもなっています。国内外・年齢層問わず幅広いお客様に来てもらいたいなら、色々な決済方法を充実させてください。

 

 

以上、基本4つを書きましたが、まだまだ出来る事はたくさんあります。お店のブランディングや呼びたい客層に合わせて、今から少しずつでも始めていきましょう。