メキシコ料理は昔から日本でも人気で、最近はメキシカンレストランも増えていますし、タコスキットなどスーパーにも置いているくらい日本でも身近な存在になってきています。皆さんもタコスは食べたことがあるという方も多いのではないでしょうか?今回選んだ3つは私のメキシカントップ3で、いつもメキシコに行くと必ず食べる料理です。

 

カクテル・デ・カマロネス Cóctel de camarones

エビのカクテルです。リゾート地でよく食べられていて、わかりやすく言うと、パクチーや刻んだ玉ねぎ、アボカドなどが入ったトマトベースの冷製スープに、湯がいたプリプリのエビが入っていて、クラッカーやトルティーヤを揚げたものと合わせて食べる前菜的なものです。イカやタコ、カキなども選べます。 

P1080018.jpg (1500×1235) (bp.blogspot.com)

 

■モーレ・ネグロ・コン・ポジョMole negro con pollo

モーレは「ソース」、ネグロは「黒」、ポジョは「鶏」という意味で鶏肉の黒ソース煮込みです。このソースを作るのはたくさんの材料が入っていて複雑でとても手間が掛かります。苦みのあるほとんど甘味のないチョコレートソースのような感じです。チョコレートソースと言ってもカカオを使っているので少し苦みがあり、玉ねぎやニンニク、唐辛子やナッツなどが入っているので甘ったるさはなく、ライスやトルティーヤと合わせます。  

mole negro - Bing images

 

■チレ・エノガーダ Chiles en nogada

焼いた大きいピーマンにアーモンドやレーズンの入ったミンチを詰めて、ホワイトソースをかけたものです。モーレは家庭でも食べますが、このソースもたくさんの材料と手間が掛かり滅多に家庭では出てきません。ピーマンのグリーンとソースの白、上からかけるザクロの赤でメキシコ国旗の色になるので、めでたい料理でもあります。

chile en nogada - Bing images

 

メキシコ料理は2010年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。先住民の料理とスペインから持ち込まれた料理が融合し唯一無二の存在になっています。トウモロコシを中心とした農作物の栽培や加工技術、古来から引き継がれた調理道具、祭礼と深く結びついた食文化などが評価されました。最近は日本でも本格的なメキシコ料理を出すお店も増えたので、試してみてください。