普段ちゃんとしているつもりの報告・連絡・相談。1982年頃、当時の山種証券(現SMBCフレンド証券)の山崎社長が発案し、社内で『ほうれんそう運動』を始めたのがきっかけみたいですね。実はしているつもりでも、実際は求められるホウレンソウを出来ていない人も多いそうです。していると思っている多くの人は、自分がしたことの報告だけで終わってしまっていることもあるそうです。飲食店でもこれらが円滑に出来ていないと、お客様からのオーダーミスや、仕入れがダブってしまうなどのトラブルが発生する恐れがあり、とても大切なコミュニケーションの1つです。

 

■報告

社長や上司から受けた指示や業務命令に対する経過や結果を伝える事。

 

■連絡

業務に関わる情報や発生した事実を関係者全員にしっかりと伝える事。

 

■相談

自分だけでは判断に迷う時や発生したトラブルを上司などに共有し、早期の解決が出来るように意見をもらう事。

 

ここでテーマにもなっている、飲食店のホウレンソウ。飲食店での相談はトラブルや困ったときだけではなくお客様に喜んでもらえる相談も出来たら最高ですね。例えば、カニ料理が有名なお店に20名様の忘年会の団体の予約が入って、1人が甲殻類アレルギーという連絡が入りました。まずは調理場の人にそれを伝える。調理場の人も命に係わる事なので細心の注意を払うことを全員に伝える。ここまでは普通の流れだと思いますが、出来るか出来ないかは別にして、ちょっと相談してみませんか?

 

普段甲殻類アレルギーの人が、自分でカニ料理のお店を選ぶことはないと思います。ただ新年会や忘年会などの団体になると、こういうシチュエーションも多いと思います。嫌いで食べない訳ではないのに、普段はついでに出してもらう感じの料理もあると思います(お店の都合もあるので仕方ないとは思いますが)。本人も慣れていると思いますし。そこで他の人も食べたくなるような料理を出してあげたり、1品サービスしてあげたり、何かちょっとした特別なこと出来たら良いですよね!

 

もちろん忘年会などの忙しい時に大変ですが、こんなことをしてくれたら本人はもちろんお店を選んだ幹事さんも嬉しいですよね!また同じ様にアレルギーのある人や特別な事情がある時にこんな対応をしてくれるお店なら、次回も、相談しやすいこのお店を選びたくなりますよね。飲食店でのホウレンソウ!ちょっとプラスしてみませんか!