燃油サーチャージとは、燃料とする石油の価格に追随する、運賃とは別建てで徴収される料金。燃油特別付加運賃、燃料由価格変動調整金、燃料加算金、燃料課徴金、燃料サーチャージ、フューエルサーチャージとも呼ばれています。

 

昨今、世界的に原油高が進んで、航空会社の負担が急増し、燃油代の一部を乗客にも負担してもらおうということで「燃油サーチャージ」制度が旅客機では2005年導入されるようになりました。今まで海外に行く時にあまり燃料サーチャージを気にしていませんでしたが、今年4月メキシコに行く時、ロシアのウクライナ侵攻を受けた供給不足と円安の影響もあり、今までで一番高額でした。

 

また202210月の日本の航空会社の欧州、北米、中東、オセアニア便の往復燃料サーチャージは東南アジア往復航空券買えるくらいの価格になっています。日本の国際線航空券の燃料サーチャージは2カ月単位で改正され、基本的に原油の価格によって変動します。一定の金額まで燃油代金が下がれば乗客負担は無くなりますが、燃油価格が高騰すればそれだけ乗客負担の金額も上昇します。

 

202212月、20231月発券分は原油価格下落で少し引き下げになるみたいです。やっと新型コロナウイルス感染症による入国上限撤廃や個人旅行も解禁になったので、早く以前のような価格に戻ってほしいですね!

 

 

※ANA(全日空)JAL(日本航空)はシンガポール市場で取引されるケロシン価格を指標として価格を設定しています。ANA、JALいずれも直近2カ月のケロシン1バレルあたりのシンガポール市場平均価格に同じ月の為替レート平均で円換算した価格によって適用額を確定します。また2か月平均燃料価格が1バレル当たり6,000円を下回った場合燃料サーチャージはなくなります。

 

※※ケロシンとは灯油の別名で、石油を常圧蒸留した際に得られる成分。ジェット燃料や、一般家庭用石油ストーブや暖房機器などの燃料として使われます。