前回バカノラについて書いたので、メキシコのお酒をもう少し詳しく知りたいと思い、今回はソトルを調べてみました。

 

ソトルとはチワワ州、ドゥランゴ州、コアウイラ州で生産されるキジカクシ科のダシリリオンという植物を原料とした蒸留酒で、テキーラやメスカルの原料であるアガヴェ(竜舌蘭)とは違い、2002年に原産地呼称を取得しています。

 

ソトルと呼べるのはこの3州ですが、ソトルの原料である、ダシリリオンは、メキシコ北部以外にも、アメリカ、ニューメキシコ州、アリゾナ州、テキサス州西部と北部に広がるチワワ砂漠に生育しています。

ニューメキシコやテキサス中部でもダシリリオンを使った蒸留酒が作られていて、テキサスソトルという名前で販売されているみたいです。

 

またアガヴェ同様、ダシリリオンにも種類があり(北アメリカ植物誌には少なくとも17種類が登録されています)、ソトルは複数の異なる種からできていて、テキサスソトルは今のところ1種のみから作られています。

 

ソトルはメスカルと同じように熟成させたものもありますが、10年以上成熟させたダシリリオンを使うので、メスカルの様に熟成させないで蒸留後そのまま飲まれることが多いです。

 

ソトルを調べていると、詳しく書くと長くなるのでここでは理由は書きませんが、ソトルもバカノラ同様、理由は異なりますが1944年に禁止になり、1994年解禁になるまで違法だったんですね。

 

メキシコの色々な都市に行きましたが、ソトルに注意してなかったこともありますが、見た記憶がありません。

北部に行ったことがないからか?北部に行けば色々な種類を売っているのでしょうか?

ソトルかバカノラの生産地に行ってみたくなってきました。