メキシコのお酒、バカノラ、ソトルも調べたので、ライシージャについても少し調べてみました。

ライシージャもアガヴェから造られる蒸留酒で、テキーラの生産地として有名な、ハリスコ州とナヤリ州の17の市町村(ハリスコ州16、ナヤリ州1)で製造されていて、2019年に原産地呼称が認められました。

 

歴史はCMPR(メキシコライシージャ推進委員会)のホームページでは、16世紀、今から約505年前と書かれています。

主なアガヴェは、アガヴェアスール以外で、エスパディン、ロダカンサ、マキシミリアナ、イナエクイデンス、バレンシアナなどから造られています。

 

山岳地帯では、涼しい気温と石の多い土壌に恵まれていて、力強い香りとスパイシーなアガヴェが特徴で、沿岸部では海と塩の影響で、ミネラル感があり、軽くて新鮮な香りが特徴のアガヴェに育ちます。

 

また、日本ではあまり有名ではない、ライシージャですが、CMPRに面白いことが書かれていました。

 

ヴァレンズエラ・サパタ、レガラド・ピネド、ミゾグチは『ハリスコ州沿岸におけるメスカル生産へのアジアの影響』という研究において、アジアの技術とライシージャ生産のつながりを明らかにしました。この研究により、この地域の伝統的な蒸留器と、焼酎の製造に使われる兜窯蒸し器との間に驚くべき類似点があることを明らかにしました。

※兜窯蒸し器江戸時代から、明治にかけて使用された蒸留器。

 

ライシージャも、バカノラやソトル同様、今までお客様にもあまり産地やアガヴェの種類以外聞かれたことなかったので、色々見てみると面白いですね。

ライシージャは現在では野生のアガヴェの数が少なくなってきているので、野生種以外のアガヴェを使用している蒸留所も増えてきたみたいです。

 

ライシージャもこの機会に一度お試しください!